有機ELの誕生と歴史

ソニー有機ELテレビ 有機ELは、1953年にA.Bernanoseが、塩素酸マグネシウムやセロファンに吸着させた有機染料を交流電場の作用下で発光することを観測したのが最初と言われています。しかしながら、その後研究は続けられましたが、無機ELに比べて著しく性能が劣っており、本格的な研究には至らなかった。

それから10年後の1963年、M.Pope、H.P.Kallmannらによって、アントラセン結晶で、直流電場印加による発光が観測された後、有機ELの研究は一気に加速することになった。なお、この時の有機ELの発行は直流電場下ではじめて観察されたものであった。しかしながら、まだまだ印加電圧が高く実用的には遠く、低電圧化が課題として残っていた。

1982年、P.S.Vincett、G.G.Robertsらのグループは、有機ELの有機固体結晶を従来が数十μ~数mmから、0.6μのアントラセン薄膜を形成し、青色のEL発光を観測した。この時は30Vの低電圧で発行させることに成功し、実用化に一歩近くなったのだが、耐電圧が低い、キャリア注入効率が悪い等、発光デバイスとしては性能不足であった。

時を同じくして、1980年コダック社(米国)のT.C.Tangらが、有機ELの高輝度、長寿命に向けての改良を進めており、駆動電圧10V以下で、500時間の使用でも電圧の増加がわずかな製法を見出し、特許を取得している。

日本でも有機ELの実用化への研究が行われ、パイオニア社が1997年に、車載のFMレシーバーディスプレイ用として緑色モノクロームで視認性の優れたものを発売したのが最初と言われています。

そして、2004年ソニーがCLIEを発売し、2007年にソニーが有機ELテレビ、auから有機EL携帯電話が発売され、普及に向けて進み出しています。




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